初心者は、「ショールームにいけば、製品とオプションと価格が書いてありその中から選ぶだけだ、何社か回って楽しく決めよう。」なんていう幻想を抱いています。
そんなシンプルなものではありません。行けば分かりますが、確かに美しい設備はそこにあります。でも、定価はあってないようなものです。
あと、こんなこと言ったら怒られるけど、どのメーカーも大体は似た製品ばかりです。そこは腹をくくって初回のショールームにいってください。
なんでこんなに思い切った情報を載せたいかは、こちらの背景(私の自己紹介など)をご確認ください。
「定価は同じくらいなのに、なぜ見積もり金額がこんなに違うのか?」
「なぜこの色は上のグレードにしかないのか?」
…etc
今回は、初心者が必ずハマる業界の「お金の仕組み」を、極力わかりやすく解説します。
1. 基礎中の基礎 3つのグレード:ハイ・ミドル・ロー
キッチン、お風呂、洗面台といった主要設備には、メーカーごとに必ず3〜4つの階級(グレード)が存在します。
- ハイグレード メーカーの顔となるモデルです。最新技術と最高級の質感が投入されており、圧倒的なデザイン性はもちろん、ミリ単位の収納効率や、デッドスペースを極限まで減らす独自の工夫が備わっています。
- ミドルグレード 最も売れ筋の階級です。機能と価格のバランスが取れた本命と言えます。
- ローグレード 賃貸物件やコスト最優先の現場で使われるモデルです。基本機能に絞られています。
ここで初心者が驚くのは、「ハイグレードとミドルグレードの定価(カタログ価格)が意外と近い」という事実です。しかし、ここに大きな罠があります。買う時の割引率が全然違うんです。
2. 魔法の数字「割引率」の存在
リフォーム資材は、定価で買うものではありません。施工業者がメーカーから仕入れる際の割引率によって、僕たちの支払額が決まります。
そして、「上のグレードにいくほど、割引率が低い(=安くならない)」という鉄則があります。
実録:実は、私自身の1100万リフォームでは、ハイグレードの設備は一つも採用していません。ミドルグレードとオプション機能を組み合わせて、高い割引率の恩恵を受けることで、総額をコントロールしつつ満足度を最大化する戦略を取りました。
確かにハイグレードは羨ましいです。でも、家の売却時にハイグレードにしたからといって売却価格は変わらないだろうなと考えたからです。
3. 【主要メーカー】設備別・価格帯リスト
以下の表は、標準的なプランの定価と、一般的な割引率を適用した実売目安です。ブランド名をクリックすると、各メーカーの公式ページを確認できます。
価格についての注意事項
※最新化するよう努めますが、追い付かないこともあるかと思います。こうゆう仕組みなんだなっていう理解に使ってください。これを全面的に信用しないでください(あくまで「間違っているかも」程度での参考として扱ってください)
※ 製品制定の際は公式ホームページや業者と正しい価格ご確認ください。(買う前にメーカー見積しないといけないですしね)
※ 価格は10万円単位で整理し、割引後の最低価格は5万円としています。 (※タカラスタンダードは値引きがない特殊な体系のため、割引なしで記載しています)
※ みなさんの代わりに頑張って調べたことだけは褒めてほしくて、価格は概ね合っているはずですが、大外ししている場合は問い合わせフォームからご連絡いただけますと幸いです
表の記載
—–
ブランド名(公式ページへのリンク)
定価(パッケージプランのレンジです。)
→割引後
—–
① システムキッチンの価格比較
上記の「価格についての注意事項」を必ずご確認ください
| メーカー | ハイグレード (20-30% OFF) | ミドルグレード (40-50% OFF) | ローグレード (60%〜 OFF) |
|---|---|---|---|
| リクシル | リシェル 約110万円〜250万円 →約80万円〜200万円 | ノクト ★私は採用 約80万円〜150万円 →約40万円〜90万円 | シエラS ★私は一部採用 約60万円〜90万円 →約20万円〜40万円 |
| クリナップ | セントロ 約130万円〜280万円 →約100万円〜220万円 | ステディア 約90万円〜160万円 →約50万円〜100万円 | ラクエラ 約60万円〜100万円 →約20万円〜40万円 |
| パナソニック | Lクラス 約120万円〜300万円 →約90万円〜240万円 | ラクシーナ 約100万円〜150万円 →約60万円〜90万円 | Vスタイル 約80万円〜110万円 →約30万円〜50万円 |
| TOTO | ザ・クラッソ 約110万円〜250万円 →約80万円〜200万円 | ミッテ 約80万円〜130万円 →約40万円〜80万円 | ー |
| タカラ (割引なし) | レミュー 約80万円〜150万円 | トレーシア 約50万円〜90万円 | エーデル 約40万円〜70万円 |

② バスルーム(システムバス)の価格比較
| メーカー | ハイグレード (30-40% OFF) | ミドルグレード (50-60% OFF) | ローグレード (60%〜 OFF) |
|---|---|---|---|
| リクシル | スパージュ 約110万円〜250万円 →約70万円〜180万円 | リノビオV ★私は採用 約80万円〜150万円 →約40万円〜80万円 | ソレオ 約60万円〜90万円 →約20万円〜40万円 |
| TOTO | シンラ 約120万円〜250万円 →約80万円〜180万円 | サザナ 約90万円〜150万円 →約40万円〜80万円 | ー |
| パナソニック | Lクラス 約130万円〜260万円 →約90万円〜190万円 | オフローラ 約90万円〜150万円 →約40万円〜80万円 | ー |
| タカラ (割引なし) | プレデンシア 約90万円〜150万円 | グランスパ 約60万円〜90万円 | エメロード 約40万円〜70万円 |

③ トイレの価格比較
上記の「価格についての注意事項」を必ずご確認ください
| メーカー | ハイグレード (20-30% OFF) | ミドルグレード (35-45% OFF) | ローグレード (50%〜 OFF) |
|---|---|---|---|
| TOTO | ネオレスト 約30万円〜50万円 →約20万円〜40万円 | GG / GG3 ★私は採用 約20万円〜30万円 →約10万円〜20万円 | ピュアレスト 約10万円〜20万円 →約5万円〜10万円 |
| リクシル | サティス 約30万円〜40万円 →約20万円〜40万円 | リフォレ 約20万円〜30万円 →約10万円〜20万円 | アメージュ 約10万円〜20万円 →約5万円〜10万円 |
| パナソニック | L150シリーズ 約30万円〜40万円 →約20万円〜40万円 | S160シリーズ 約20万円〜30万円 →約10万円〜20万円 | アラウーノ V 約10万円〜20万円 →約5万円〜10万円 |

④ 洗面化粧台の価格比較
上記の「価格についての注意事項」を必ずご確認ください
| メーカー | ハイグレード (30-40% OFF) | ミドルグレード (50-60% OFF) | ローグレード (60%〜 OFF) |
|---|---|---|---|
| TOTO | エスクア 約40万円〜60万円 →約20万円〜50万円 | オクターブ ★私は採用 約20万円〜40万円 →約10万円〜20万円 | Vシリーズ 約10万円〜20万円 →約5万円〜10万円 |
| リクシル | ルミシス 約40万円〜70万円 →約20万円〜50万円 | ピアラ 約20万円〜40万円 →約10万円〜20万円 | リフラ 約10万円〜20万円 →約5万円〜10万円 |
| パナソニック | ラシス 約50万円〜70万円 →約30万円〜50万円 | ウツクシーズ 約20万円〜40万円 →約10万円〜20万円 | シーライン 約10万円〜30万円 →約5万円〜20万円 |

ちなみに、各メーカーの全網羅ではないですが、ニッカホーム(全国にあるチェーンの大手工務店)の見積サイトで、リアリティある価格は出せるので試しにやってみると肌感つくと思います↓
※ちなみに、僕はニッカホームでフルリフォームしました。
4. 「色と素材」によるランク分けの仕組み
ショールームで一番ストレスを感じるのが、「好みの色は、上のグレードでしか選べない」という制限です。
「この扉のグレーがいい!」と思っても、ミドルグレードでは選べず、ハイグレードのみ対応、といったことが平気で起こります。いわゆる「高いほうを買わせるためのルール」です。原価はそんなに変わらないだろうと突っ込みたくなりますが、見た目の良さをデザイン料として売るのがこの業界の商売なのだと理解しておきましょう。
5. ハイグレードにしかない特別な機能
割引率が低くても、ハイグレードには価格相応の魅力が確かにあります。
- キッチン
- セラミック天板: 包丁を直接使っても傷つかず、熱い鍋も置ける(リクシル:リシェル)。
- 自動昇降収納: ボタン一つで棚が降りてくる、モーター仕掛けの贅沢な棚。
- バスルーム
- 肩湯・楽湯: 肩からお湯が流れるスパのような体験(TOTO:シンラ / リクシル:スパージュ)。
- 高級タイル床: 樹脂ではない、本物の石やタイルのような質感と温かさ。
6. 初心者へのアドバイス:丸腰で戦わないために
ショールームに行く前に、担当の営業マンに以下の2点を確認しておきましょう。
- 「今回の見積もり、それぞれの設備でどれくらい値引きしてもらえますか?」
- 「僕の予算感なら、どのブランドを選ぶのが現実的ですか?」
これを把握してからショールームに行けば、「素敵だけど、これは手が出ないな」という判断がその場ででき、後から見積書を見て絶望することを防げます。
リフォームはどこにお金をかけ、どこで値引きの恩恵を受けるかという予算のメリハリが大切です。僕のように全部ミドル以下にするのも一つの正解ですし、どこか一点だけハイグレードにするのも贅沢な選択です。賢く立ち回りましょう。
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