【電源(スイッチ・コンセント)編】(主要シリーズの価格帯つき)タコ足撲滅のコンセント増設と、アドバンスシリーズがフィットした訳

玄関のスイッチ

フルリフォームにおいて、スイッチ、コンセントは意外と考えるのに時間がかかります。


どの種類にするか→僕はろくに調べずパナソニックのアドバンスシリーズにした(正解でした。)


どこにどれくらい配置するか→これが悩む。こちらに時間を使いました。皆さんも同じくだと思います。

我が家は築約25年の中古マンション。当時のライフスタイルと現代とでは、所有する電化製品の量が桁違いです。
スマホ、タブレット、PC、スマートスピーカー、お掃除ロボット……。

部屋中に延長コードが這う「タコ足配線」は視覚的にも機能的にも絶対に許せませんでした。今回は、大量のコンセント増設と、こだわりの「アドバンスシリーズ」について、唯一の大きな失敗談も交えて全公開します。

(まだ読んでいない方は、こちらもお読みください)
各メーカーの価格帯:
【見積の大前提!】(主要メーカーの価格帯付き)ショールームに行く前に知るべき「グレードと割引率」の裏ルール
1100万円全体の内訳:
【全公開】「中古マンション3ldk+1100万円」で実現したフルリフォームの全内訳とこだわり箇所
私の自己紹介
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目次

【結論】コンセント増設・スイッチ交換の全費用

まずは、これからリフォームをする人が一番気になる「お金」のリアルな数字から。 家中のスイッチとコンセント(全30箇所)を増設・交換し、すべてをホテルライクなパナソニック「アドバンスシリーズ(マットグレー)」にアップグレードした実費の総額です。

項目金額(税込)備考
部品代(施主支給61,257円Amazon等でアドバンスシリーズを全量手配
施工費(工賃)165,000円1箇所5,500円 × 全30箇所(見積書の税抜5,000円から換算)
総額226,257円

「たかがスイッチとコンセントに22万円以上もかけたの?」と思うかもしれませんが、この『工賃の仕組み』を知れば、これがリフォームにおいて最もコスパの良い投資だということが分かります。そのカラクリも含めて、順に解説していきます。

1. コンセントは「やりすぎ」くらいが丁度いい

「ここにコンセントがあれば…」という生活の小さなストレスをゼロにするため、あらゆる場所にコンセントを新設・移設しました。

① ベッドの両サイド(夫婦それぞれに)

寝室のベッドの配置をミリ単位で確定させ、僕と妻、それぞれの枕元にコンセントを配置しました。スマホの充電ケーブルがベッドを横断する事態を防ぐためです。

② デスク専用:あえて「高さ1.1m」に設置

仕事部屋として使う5畳の洋室には、デスクを置く位置に合わせて高さ1.1mの位置にコンセントを新設しました。 通常、コンセントは床付近(高さ25cm程度)ですが、デスクの上のPCやモニターの電源を取るために、わざわざ机の下に潜り込むのは非合理的です。 「個人の趣味(用途)に寄りすぎでは?」と少し迷いましたが、5畳の部屋のコンセント位置がちょっと高いからといって資産価値が落ちることはないだろうと判断し、機能性を最優先しました。

ベッドを横断する事態を防ぐためです。

③ ダイニングテーブル横設置

ダイニングテーブルの横の壁(キッチンの腰壁)にも電源を配置。これは大活躍。
ダイニングでIHで鍋をするときや、スマホ、PC作業も充電しながら作業ができます。

パナソニックSプレート仕様
WN100215H S

※キッチンの「19口コンセント」については、下記のブログで熱く語っています。

【キッチン(3.収納+電源編)】ズボラでも片付く大容量と、タコ足を絶滅させる約20口のコンセント

2. ブレーカー(分電盤)の回路増設

これだけコンセントを増やし、最新の家電(食洗機や浴室乾燥機など)を導入すると、築25年のマンションの既存ブレーカーでは「回路数(アンペア数)」が全く足りません。

電子レンジとドライヤーを同時に使ってブレーカーが落ちる、という事態を避けるため、電気工事の中で「分電盤の交換・回路の増設」も行いました。電気工事は壁を剥がしているリフォームのタイミングでしかできないため、ここはケチらずに投資すべきポイントです。

↓右下の2スイッチのやつが、追加したもの

3. スイッチ・コンセントは全て「アドバンスシリーズ」

さて、みなさんが一番気になるであろうアドバンスシリーズについてお話します。

壁に付くスイッチとコンセントのプレートは、すべてパナソニックの「アドバンスシリーズ」で統一しました。

マーケットシェアのほとんどはパナソニック

家庭用のコンセントとスイッチは一説によると8割のシェアをパナソニックが占めているそう。
(戦前は強いライバルもいたそうだが、戦後は職人(電気工事士)が施工しやすいものをパナソニックが開発し、職人側が他社を敬遠し、パナソニックが地位を築いた、らしい。ほんまかしらんけど。)

残りの2割の中で存在感が唯一あるのは、JIMBO(神保電器)。オシャレで高級感がある。プロ(建築家やインテリアデザイナー)はこちらを好むそう!

何も言わなければ「コスモシリーズ」にされる罠

リフォームにおいて、当初、こちらが無知で特に指定をしなかったので、業者側の標準仕様としてパナソニックの「コスモシリーズワイド21」が見積もりに入っていました。(少し丸みのある、ツヤのある白いプレート。賃貸物件などでよく見る定番の形です)

僕も危うくそのままスルーしそうになりましたが、打ち合わせ後にコスモシリーズって何者かを調べたら「おおお、実家じゃないんだから!w」と思い、アドバンスシリーズ(フラットでマットな質感)に変更してもらいました。

スイッチ類は「毎日、最も頻繁に目に入り、手で触れる設備」です。ここをアドバンスシリーズに変更するだけで、空間全体の「ホテルライク感」が劇的に上がります。

コスモシリーズの一部
(パナソニックの公式ページより)

主要シリーズの価格帯

「おしゃれなスイッチにすると、すごく高くなるのでは?」と警戒するかもしれませんが、実は「家全体で見ても数万円の差」で収まります。

今回の施主支給の合計金額: 61,257円(税込)でした。

実際に僕がAmazonでかき集めて施主支給したアドバンスシリーズの全パーツと、もし何も指定せずに他シリーズを買っていた場合の価格をざっくり調べてみました。

Amazonでコスモシリーズの価格も調べてみたところ、アドバンスシリーズはコスモの約1.5倍程度の価格帯でした。 つまり、アドバンスで約6万円かかったということは、もしコスモシリーズで妥協していたら約4万円。その価格差は家全体でたったの約2万ちょっとです。

一方で、SO-STYLE以上になるとそこそこ上がります。僕はそこまでのこだわりはないので、アドバンスシリーズで正解でした。

※価格は必ずしも正確ではございませんので、実際に購入を検討する場合ご自身でお調べください。
※2026年3月時点での調査になります。

シリーズ名(メーカー)定価の総額Amazon実売の総額目安アドバンスとの差額
コスモシリーズ
(Panasonic)
約 5.5万円約 4.0万円– 約 2.3万円
アドバンスシリーズ
(Panasonic)私は採用
約 8.5万円約 6.3万円基準(コスパ最強)
SO-STYLE
(Panasonic)
約 15.0万円約 11.0万円+ 約 4.7万円
クラシックシリーズ
(Panasonic)
約 18.0万円約 14.0万円+ 約 7.7万円
NKシリーズ
神保電器
約 20.0万円約 15.0万円+ 約 8.7万円
我が家の総量をそれぞれのシリーズでそろえた場合のざっくり手作業計算表
SO-STYLE
クラシックシリーズ
NKシリーズ
(神保電器)

ここで強調したいのが、冒頭でも触れた「施工費(工賃)」のカラクリです。 我が家の見積書には、コンセントやスイッチの結線・取付工賃として明確に「1箇所あたり5,000円。全30箇所で合計150,000円(税抜)」と記載されていました。

そして重要なのは、安いコスモシリーズを取り付けるのも、高級なアドバンスシリーズを取り付けるのも、職人さんの手間(施工費の税込16.5万円)は全く同じだということです。

施工費(16.5万円)が1円も変わらずにかかってくるのなら、純粋な部品代の差額(家全体で+2万円)だけで空間のグレードが別次元になるアドバンスシリーズを選ばない理由は、合理的に考えて一つもありません。

分類アドバンスシリーズ
(マットグレー等)
※実際に買ったもの
数量
※実際に買った数量
多分、相対しているコスモシリーズ(白)
※買ってないのに調べた自分が偉い!
コンセント本体埋込ダブルコンセント
( WTL1502H
15個埋込ダブルコンセント (WTF1502WK)
埋込トリプルコンセント
( WTL13033H )
11個埋込トリプルコンセント (WTF13033WK)
アース付接地ダブル
( WTL11323H )
8個アース付接地ダブル (WTF113238W)
アースターミナル付接地
( WTL11313H)
7個アースターミナル付接地 (WTF11313WK)
15A・20A兼用アース付接地 (WTL19313H)4個15A・20A兼用アース付接地 (WTF19313WK)
15A・20A兼用接地 (WTL19223H)1個15A・20A兼用接地 (WTF19223WK)
スイッチ本体ほたるスイッチB (WTA5041 )8個ほたるスイッチB (WT5041)
スイッチ取付枠 (WTA3700K )7個埋込取付枠 (WT3700)
ハンドル(押す部分)スイッチ用表示付ハンドル シングル ( WTA3021H)9個スイッチ用表示付ハンドル シングル (WT3021W)
スイッチ用表示付ハンドル ダブル (WTA3022H )8個スイッチ用表示付ハンドル ダブル (WT3022W)
プレート(外枠)コンセントプレート 3コ用 (WTL7003HK )26個コンセント用 スクエアプレート 3コ用 (WTF8003W)
コンセントプレート 6コ用 (WTL7006HK)6個コンセント用 スクエアプレート 6コ用 (WTF8006W)
スイッチプレート 1連用 (WTA7101HK)10個スイッチ用 スクエアプレート 1連用 (WTC7101W)
Sプレート(特殊)Sプレート 3コ用 (WCF8503MHK)1個(コスモに該当なし・極小デザイン)
Sプレート埋込ダブルコンセントセット (WN100215H S)1個(コスモに該当なし)
その他扉付接地コンセント等 (WN11511MH)3個

※施主支給する際の最大のハードルは、このように「本体・取付枠・ハンドル・外枠」をバラバラに計算して買わなければならない面倒くささにあります。このめんどくささは馬鹿に出来ません、心して準備してください、僕も10時間以上は投下したと思います。(でも、このまとめブログがあればもっと時短できたかも)

「ほたるスイッチ」の採用

スイッチの機能として、ほたるスイッチを採用しました。

  • ほたる機能: スイッチがOFFの時、小さなランプが点灯します。暗闇でもスイッチの場所が一目でわかるため、夜間のトイレや移動時に壁を手探りで探すストレスがなくなります。

ちなみに、腰壁などの極端に目立たせたくない1箇所だけには、さらにミニマルな「Sプレート」という特殊なプレートを使用しました。(これについてはキッチン編で紹介します)。

4. 【要注意】アドバンスシリーズの「色」

アドバンスシリーズを採用する際、「グレー」系の色選びには注意が必要です。

僕は壁紙に合わせてダークな色味にしたかったのですが、パナソニックのカタログをよく見ると、罠が潜んでいます。

  • 外側のプレート: 「マットグレー」というツヤ消しの美しい色があります。
  • 中身(スイッチやコンセントの差込口本体): 実は、中身には「マットグレー」の設定がなく、ただの「グレー(少しツヤがある)」しかありません。

結果的に、「外枠はマットグレー、中身は普通のグレー」という組み合わせになります。最初は「色がチグハグにならないか?」と心配しましたが、実際に設置してみると、そのわずかな質感の違いが逆に「高級なガジェット」っぽく見えて、非常に気に入っています。

💡 迷ったら「実物」を買って壁に合わせてみる

「マットグレーとベージュ、どっちが家の壁紙に合うだろう…」と迷っている方へ。 カタログの小さな色見本では絶対に分かりません。Amazonや楽天で、コンセントのプレートと中身のセットが1,000円〜2,000円程度で売っています。

たとえば、アドバンスシリーズのグレーとベージュのセットです。

■グレーセット
プレート:パナソニック アドバンスシリーズ コンセントプレート 3コ用 マットグレー WTL7003HK
コンセント:パナソニック アドバンスシリーズ 埋込ダブルコンセント 金属枠付 15A 125V グレー WTL1502H
スイッチ:パナソニック アドバンスシリーズ 埋込スイッチ用ハンドル ソリッド 表示付 ネームなし シングル マットグレー WTA3021HK

■ベージュセット
プレート:パナソニック アドバンスシリーズ コンセントプレート 3コ用 マットベージュ WTL7003FK
コンセント:パナソニック アドバンスシリーズ 埋込ダブルコンセント 金属枠付 15A 125V ベージュ WTL1502F
スイッチ:パナソニック アドバンスシリーズ 埋込スイッチ用ハンドル ソリッド 表示付 ネームなし シングル マットベージュ WTA3021FK

1,000円の無駄遣いを覚悟して、実際に使う予定の色をネットで買い、自分の家の壁(または壁紙のサンプル)に当ててみることを強くお勧めします。リフォーム後の「なんか違った」という後悔を防ぐための、最も安い保険です。

5. 【唯一の後悔】洗面所のコミュニケーションミス

ここまで完璧に計算した電源計画ですが、1箇所だけ、痛恨のミスがありました。 それは、洗面台の横の壁です。

妻が朝の身支度で「ドライヤー」と「ヘアアイロン」を同時に(切り替えながら)使うため、洗面台の横の壁に専用のコンセントを新設するよう依頼していました。 しかし、工務店との間で「洗面台本体にコンセントが付いているから不要ですよね?」という認識のズレ(コミュニケーションミス)が発生し、壁のコンセントが設置されないまま壁紙が貼られてしまったのです。

現在、妻は洗面台に付属している小さなコンセントだけで戦っていますが、抜き差しが不便で「ここに壁コンセントがあれば…」と悲しませる結果になりました。これを見ている男性諸君、洗面所のコンセント個数は愛です。これだけでも覚えて帰ってください。

「当たり前だと思っていることほど、図面と現場で何度も確認する」。これが、僕が1100万の授業料を払って得た、最大の教訓かもしれません。

6. 【思わぬ落とし穴】換気扇スイッチの仕様と「ダサいラベル」の危機

コンセント以外で、業者と少し揉めてしまったのが「トイレと洗面所の換気扇スイッチ」です。

ここも当然アドバンスシリーズで指定していたのですが、「換気扇を一定時間で勝手にオフにする(タイマー付き)かどうか」という重要な仕様を、相談なしに業者側で勝手に決められてしまっていました。 さらに最悪なことに、ご丁寧に「〇〇秒後に停止」というダサい説明ラベルまでスイッチの表面に貼られる仕様になっていたのです。ホテルライクを目指してマットグレーで統一したのに、そこに野暮ったいテプラのようなラベルが貼られるなんて絶対に許せません。

すぐに図面と発注書を確認し、ラベル無しのシンプルなタイマースイッチに急遽変更してもらいました。

こうゆうやつをアドバンスシリーズでもやろうとしていたみたい
(パナソニック公式ページより)

💡 住んで分かった「タイマースイッチ」のベストプラクティス

実際に生活してみて思うのは、トイレと洗面所の換気扇は「数分で自動停止するモード(遅れ停止スイッチ)」にしておくのが正解だということです。消し忘れを防げるのはもちろん、ニオイや湿気を確実に排出できます。 さらに言えば、「何分で停止するか」をスイッチ側で細かく設定・変更できるモデルを選ぶのがベストです。

施主による機能評価(電気・電源編)

項目評価理由
アドバンスシリーズ★★★★★空間の質を底上げする最強のコスパアイテム。
デスク用高所コンセント★★★★★PC周りの配線が劇的にスッキリしました。
洗面台のコンセント★☆☆☆☆唯一の大きな後悔。現場での指差し確認は必須です。
換気扇タイマースイッチ★★★★☆勝手に決められそうになったが、機能としては必須。時間設定できるものが◎。

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