【床材 編】資産価値から逆算した最適解。ウスイータ×フロアタイルの「全施主支給」戦略

リフォームにおいて、壁と並んで部屋の印象を決定づけるのが「床」です。

しかし、床材選びはデザインだけで決めてはいけません。我が家は10年後にこのマンションを売却・賃貸に出す(出口戦略)ことを前提としているため、「将来の資産価値にどう影響するか」を最優先に考えました。

今回は、無垢材などのロマンを捨て、徹底的な合理性で選んだ「パナソニック・ウスイータ」と「サンゲツ・フロアタイル」の組み合わせ、そして大幅なコストカットを実現した「全量施主支給」の裏側を公開します。

先にいっておくと、材料費と施工費あわせて全体で約57万円でした。

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洗面所
LDK
廊下・玄関
リフォーム前の床材
(これはこれで素敵だが)
目次

1. 10年後の売却を見据えた「床」のコンセプト

床材を選ぶにあたり、以下の3つの条件を設定しました。

  1. 生活感が出ないこと:次の買い手が内見に来た際、「そのまま住みたい」と思わせるホテルライクな非日常感があること。
  2. 国籍を問わない高級感: 木目の温かみよりも、石目調や大理石調のシャープでモダンなデザインであること。
  3. 張り替えやすさ: 次の買い手が「自分の好きな床にしたい」と思った時、簡単に剥がしてリセットできる仕様であること。

なぜ「無垢材フローリング」を却下したのか?

リノベーションの定番といえば、足触りの良い「無垢材」です。しかし、僕は早々にこれを却下しました。 理由はシンプルで、「工期と金額が跳ね上がる割に、売却時の査定価格(資産価値)にほぼ跳ね返らないから」です。

無垢材は定期的なメンテナンス(ワックス掛けなど)が必要で、傷やシミもつきやすい。こだわりの強い人には刺さりますが、万人にウケるわけではありません。そこに数十万円の追加投資をするのは、投資対効果(ROI)が合わないと判断しました。

2. リフォームにおける床材の選択肢(基礎知識)

マンションリフォームで主に検討される床材は以下の通りです。

  • 複合フローリング(一般的): 合板の表面に木目のシートや薄い天然木を貼ったもの。既存の床を剥がして施工するため、大工の手間(解体費・処分費)がかかる。
  • クッションフロア(CF): ビニール製の柔らかい床材。トイレや洗面所で使われるが、安っぽさは否めない。物を長期間置くと跡が残る。
  • フロアタイル: 塩ビ素材の硬いタイル。石目や木目のリアルな質感が特徴で、土足の店舗でも使われるほど丈夫。
  • 上張りフローリング: 既存の床の上に直接貼り付ける薄型の床材。解体不要で工期が圧倒的に短い。

我が家は、この中から「上張りフローリング」と「フロアタイル」を適材適所で使い分けることにしました。

3. LDKの主役:パナソニック 1.5mmリフォーム床材「ウスイータ」

最も広いLDKには、パナソニックの「USUI-TA(ウスイータ)」を採用しました。 厚さわずか1.5mmのシート状のフローリングで、既存の床の上に両面テープで直接貼っていく画期的な商品です。

  • 最大のメリット: 既存の床を解体する費用と期間がゼロになります。また、厚みが1.5mmしかないので、ドアと床が擦れるといった「段差問題」もほぼ起きません。

色選びの正解:「ホワイトオニックス柄」

色は、大理石調の「ホワイトオニックス柄」を選択しました。 以前住んでいた少し高級な賃貸マンションが白系の床で、非常にカッコいい印象があったためです。

ただし、「真っ白の床は髪の毛が異常に目立つ」という欠点があります。このホワイトオニックス柄は、白ベースでありながら大理石特有のグレーの模様(石目)が入っているため、髪の毛やホコリの存在感を上手くごまかしてくれます。高級感とズボラ性を両立した、完璧なチョイスでした。

※(2026/3月記)最近、石目調のウスイータも登場したようです。リフォーム検討中の方は選択肢にいれてもいいかもしれません

見切り材

床材が変わる境目の部分に入れるやつを見切り材というのですが、なんか細くて銀なら間違いないってyoutubeで聞いたので、それを信じてこれにしました。悪い選択じゃなかったと思います。(アイカ工業とかでかっこいい見切り材もあるので、余裕があれば是非みてみてください)

キッチンとリビングの間

4. LDK以外:サンゲツ「フロアタイル」の使い分け

LDK以外の部屋(寝室、廊下、玄関、水回り)には、すべてサンゲツのフロアタイルを採用しました。 安価なクッションフロアではなく、硬くて質感の良いフロアタイルを選ぶことで、家全体のグレードを底上げしています。

場所採用した型番・色選定理由
水回り(キッチン・トイレ・洗面所)IS-2063(濃いグレーの石目調)汚れが目立たず、空間がキリッと締まる。
寝室・廊下・玄関IS-2071-C(薄いグレーのモルタル調)部屋全体を暗くしすぎないため。

💡 唯一のプチ後悔ポイント

フロアタイル選びに関して、激しく後悔しているわけではありませんが、「こうしておけばよかった」と少しだけ思うことがあります。 それは、「全部、水回りと同じ濃い石目調(IS-2063)に統一しておけばよかった」ということです。

薄いグレー(IS-2071-C)も悪くはないのですが、空間ごとに色を切り替えるよりも、家全体の床を同じトーンでバシッと統一した方が、よりホテルライクで洗練された印象になったかもしれないと感じています。

5. 【全量施主支給】床材のコストダウン実績

さて、今回の床材計画の最大のキモは、ウスイータもフロアタイルも「すべて僕自身がネットで買い集め、現場に持ち込んだ(施主支給)」という点です。

フローリングのような大型建材を施主支給するのは勇気が要ります(業者には嫌がられることもあります)が、金額の差を見ればやらない手はありません。

以下の表に、もし業者に手配を任せていた場合の「見積もり金額」と、実際に僕がネットで手配した「施主支給の金額」の差額をまとめました。

床材の種類実際の施主支給額
ウスイータ(LDK用)約31万円
フロアタイル(水回り分)約5万円
フロアタイル(その他)約10万円
取り付け施工費約8万円
見切り材約3万円
【合計】約57万円

6. まとめ:床は「賢く上書き」する時代

1100万のリフォーム予算の中で、床材を「既存を壊して張り替える」のではなく「上張り(ウスイータ)」と「フロアタイル」で賢く上書きしたことは、工期・コスト・仕上がりのすべての面で大正解でした。

「高級感を出したいけど、無垢材は高すぎるし手入れが面倒…」と悩んでいる方には、この組み合わせと施主支給のコンボを強くおすすめします。

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